キャンドルワックスの種類
キャンドル ワックスの種類はたくさん
あります。
大きくわけると、石油系、植物系。
見た目では、透明、半透明、白色など。
実際にそれぞれののワックスを使った
キャンドル を紹介しながら、特徴を
説明していきます。
【パラフィンワックス】
◊原材料:石油
◊形状、色:ペレットor顆粒or板
半透明
◊融点47~69℃
最もポピュラーなワックスです。
見た目は半透明でベタつくことも
ないので扱いやすいワックスです。
キャンドル本体をつくることの他に
ディッピングなどにも使用します。
※ディッピンングとは、装飾した時の
押さえの時などにディップすることです。
一度加熱してから、冷めるまでの
間で体積が20%変化します。
ワックスは一度、膨張して戻る為
キャンドルが陥没します。
なので、ワックスが余りますが、
陥没したところにワックスを注ぐ
ことによってワックス量の帳尻が
合うようになっています。
【ジェルワックス】
◊原材料:液化パラフィン
◊形状、色:ゼリー、透明
◊融点:72〜135℃前後
見た目が無色透明なので涼しげな
印象をもちます。
ジェルの中でもジェルハード、
ジェルソフトといった種類があります。
ハードは自立型のジェルキャンドルを
つくるときに使い、ソフトはグラスに
入れてつくります。
また、130℃以上の高融点のものを
グミワックスという呼び方もします。
炎は他と比べると小さくススが出や
すいです。
ハードでつくったジェルキャンドル
ソフトでつくったジェルキャンドル
【パームワックス】
◊原材料:ヤシの葉
◊形状、色:顆粒、白色
◊融点:57℃
ヤシの木からとれるワックスです。
パームワックスの中でも、クリスタル、
ハードタイプ、フェザータイプとあって
フェザータイプは、結晶が鳥の羽のように
なるため、この名前がついています。
溶かして、固まったあとの表面は結晶で
キラキラするのが魅力で、側面は石
を思わせるようなマット感が特徴です。
ススがでにくく、炎は小さく、ゆっくりと
燃焼していきます。
【注意】
クリスタルタイプは、注ぐ温度が高ければ
高いほど、結晶が大きくなりますが型抜け
しずらくなります。
フェザータイプは、モールド使用に向いて
いません。モールドから抜けなくなるので
グラス用でつかいましょう。
【バルパックスワックス】
◊原材料:石油
◊形状、色:ペレット、白色
◊融点:67℃
バルパックスワックスは燃焼しないので
おもに、キャンドルホルダーやランタン用
として使います。
バルパックスワックスでつくったホルダー
【蜜蝋】
◊原材料:みつばちの下腹部から分泌される
◊形状、色:粒、黄色、白色
別名、ビーズワックスとも言います。
蜜蝋は蜂の巣から取れますが、元々は
蜂の腹からでる分泌物からなっています。
ワックスは黄色がかった色をしていますが
漂白された白い蜜蝋も売られています。
蜜蝋を溶かしてから間もない間は粘度があ
ります。なので、捻ったり伸ばしたりする
キャンドルをつくる時には蜜蝋をブレンド
することでやりやすくなります。
蜜蝋独特な匂いがし好き嫌いがわかれます。
キャンドルワックスの中では、もっとも
高価なワックスです。
ススが出にくいです。
【注意】
溶かして間もない間は、粘度があり、作る
ものによっては、便利なワックスでもあり
ますが、意外なことに少し固まってくると
カチカチになります。
粘りがあるといって油断していると、すぐ
カチカチになるので気をつけましょう。
蜜蝋をブレンドしたキャンドル
蜜蝋シートのキャンドル
【菜種ワックス】
◊原材料:菜種
◊形状、色:粒、オフホワイト
単体で使ったり、ブレンドワックスとして
使います。
陶器のような質感でソイワックスの硬度を
あげたいときや、ヒビを軽減したいときに
ブレンドして使います。
ブレンド割合は10%〜30%
菜種ワックスをブレンドしたキャンドル
【ソイワックスソフト&ハード】
写真はソフトタイプ
◊原材料:大豆
◊ソフトの形状、色:フレーク、白
◊ハードの形状、色:固形、白
※ハードタイプのことをピラー用ともいう
◊融点:47〜57℃
ソイワックスは特に人気のワックスです。
大豆からできていて、素材のやさしさ、
見た目の風合いなどからキャンドルを
つくる前から癒される効果があるようです。
ソフトタイプとハード(ピラー用)タイプ
があって、タイプによって入れる容器や
モールドを使い分ける必要があります。
ソフトタイプはがグラスに、
ハードはモールドで☆
ソイワックスハードでつくったキャンドル
人気の証拠だと思うんですが、寄せられる
質問に多いのが、ソイキャンドルに関して
です。
ソイキャンドル に関しては長くなる
ので、別ページにまとめました興味の
ある方は下のリンクに進んでください。
キャンドルワックスの中に添加剤
というのがあって、ワックスに少し
だけ添加することによってヒビや
気泡をなくすことが出来ます。
なので、単体ではつかいません。
数種類あるので、1つ1つみて
いきましょう。
【バイパーワックス】
◊原材料:石油
◊形状、色:粒、白色
パラフィンワックス量の1%前後を
目安に添加することによって、気泡
ヒビをなくすことが出来ます。
バイパーワックスを入れると、半透明
のパラフィンと混ざって白くなります。
メリットは、アロマオイルやフレグランス
などの香りを強くしたいときに添加すると
香りの許容量を15%まで引き上げることが
出来ます。
また、ツルツルした質感になります。
バイパーワックスを添加したキャンドル
白っぽくなって、ツルツルに♡
【ステアリンワックス】
◊原材料:牛脂
◊形状、色:顆粒、白色
◊融点:58℃
パラフィンワックス量の10%前後を
添加することによって、気泡やヒビを
軽減することが出来ます。
その他にも、型抜けがよくなる、
燃焼時間アップの効果があります。
ステアリンを入れると半透明の
パラフィンと混ざって白くなります。
【注意】
シリコンモールドに入れると、痛んで
腐食することがあります。
【マイクロワックスハード】
◊原材料:石油、粒、黄色
◊融点:84℃
パラフィンワックス量の5%〜10%
前後を添加することによって気泡
やヒビを軽減することが出来ます。
柔軟性があるので、手でこねたり
捻ったりするキャンドルをつくる
時などはやりやすくなります。
固まってくると硬くなるので、
イニシャルやモチーフなどの型取
りしたものを、貼り付けたい場合
にも使えるワックスです。
マイクロワックスハードを入れる
と半透明のパラフィンと混ざって
黄色みがかります。
【マイクロワックスソフト】
◊原材料:石油
◊形状、色:固形、白色
◊融点: 77℃
パラフィンワックス量の5%前後を
添加することによって気泡やヒビを
軽減することが出来ます。
柔軟性があるので、手でこねたり
捻ったりするキャンドルをつくる
時にヒビが入りにくくなります。
マイクロワックスソフトをシート
状にして、リボンをつくったり、
装飾用として利用出来ます。
マイクロワックスソフトを入れる
と半透明のパラフィンと混ざって
白ぽくなります。
【注意】
粘度があるので、モールドから外し
にくくなる時があります。型抜けに
良いシリコンスプレーを吹きかける
といいでしょう。
パラフィンにマイクロワックスソフトを
添加したキャンドル
マイクロワックスソフトでシートをつくって
リボンの装飾